サーカスの唄

下北沢で東京スゥイカさんの「サーカスの唄」を鑑賞。これまた最前列のかぶりつきの席にて。swicaさんのお芝居は「カナリヤ放送局」「ひねもすの煙」と見ているが、一貫して流れているテーマが好きだ。自分を取り巻く人々からの愛情、小さな日常のドラマ、日本の四季の移ろい、そしてその中で感じる幸せ。そんなことに気がつかせてくれる作品たち。

今回の作品は旗揚げ公演の作品のリメイクだが、もちろんその「らしさ」は十分に。
主役の羊さんは間近でみても、(役柄で)ボロTシャツを着ていても、美しい。「ひねもすの煙」にも出演されていた枝元さんも最高!この人が舞台に出てくるだけでなんだか笑ってしまう。他の出演者さんも皆さん魅力的で、こんな家族に囲まれたい、と。

一人自分の中でヒットしたのが、志ん生さんのポスター。セットにも手抜きなし。「わーい志ん生だ〜」なんて一人喜んでいたら、劇中で志ん生の出囃子が。さすが廉さまです。


「夏の終わりにもう一度みたい」と思う作品でした。