5オクターブ

今、はてなで日記を書こうとしたら、宣伝で「5オクターブでるボイストレーニング法」というものが出ていた。思わずクリックしてそのサイトを見てしまった私・・・。そもそも5オクターブなんて歌歌うのに必要かしら。

私は下のE♭から2オクターブ上のE♭が普通に歌で使える範囲(それ以上は声楽的発声になってしまうのでジャズやPopsでは使えない)。大体2オクターブあれば普通の歌は十分に唄えます。これ以上の幅がある曲だと多分聴く人が疲れちゃうと思います(楽曲として×だだよね)。マライア・キャリーの超音波のような高い声、すごいと思うけど、イイとは思わないものね。

そう言えば、学生時代POPSやSOULのコピーをやっていたとき、自分のキーなんかお構いなしに、コピーする曲に丸ごと合わせて歌っていたのです。マライアもチャカ・カーンも無理やり・・・。なんて無謀なる挑戦だったのでしょうか。ああ恥ずかしい。

今はスタンダードソングを自分のキーに合わせて移調するので、無理のない声域で歌っています。まあ、それでもジャズ的にへんてこなキー(Bとか)だとミュージシャンに嫌われるので、なるべく、C、E♭、F、G、A♭、B♭でやるように努めてます(ギターとDUOだとまた少し変わってくるかも知れませんが)。で、E♭だと高くてCだと低い曲の場合、とっても悩むのですよね。調性としてはE♭がとても好きなのですが、聞いている人が疲れるかも・・・と思ったり、Cだと楽に歌えるけど「抜け感」が足りないかも・・・と思ったり。

歌モノに慣れているミュージシャン、頻繁に一緒に演奏するミュージシャンにだったら「D♭またはDでお願い」もできるかもしれませんが、突然「歌って」と言われるジャズの世界では、ミュージシャンみんなが知ってる曲をやりやすいキーで歌えるようにしておくことはチャンスをつかむためには必要不可欠だな、と思う今日このごろ。

さて、今日の一日はそんな移調作業に明け暮れました。GATEONE仲間のさにーちゃんと交換した譜面をもとに、自分のキーに移調して譜面書き。熱中していたら5時間くらい同じ姿勢でその作業をやってしまい、腰痛に・・・。でも新曲が歌えることを励みに、心を込めて譜面を手書きするアナログな私なのでした。