あたりまえのこと

最近、リハーサルが楽しくて仕方がない私。先週の土曜日も明日(もう今日ですが)のライブのリハーサルをしましたが、リハに臨むまでの準備中や、リハ中、リハ後に色々な気づきがありました。リハが終わって、ほっとしながら家で歯磨きしながら、リハの内容を頭の中で思い出しながら「あ〜これはこういうことなんだ〜」と気がつくことが、案外大事だったりします。音を出している瞬間だけじゃなく、それにいたるまでの過程、時間の積み重ねが大事なのよねー、ほんとに。


湊さんとのライブは3回目で、今までやったレパートリー(湊アレンジ)に何曲か加える構成です。今から思うと、前回まではただご一緒するので精一杯な感じでしたが、今回は予習する時間もあり、加えて自分も少し成長したのか、譜面や湊さんのサウンドから、また色々なことが見えてきました。


湊さんのアレンジは、スタンダードの歌のメロディをいかに美しく彩るか、storyを聴かせるか、ということを一番に考えて作られているなあ、と。なので、自由にimproviseして歌うというのではなく、オリジナルのメロディをできるだけ変えずに、それ以外の表現方法で自分のstoryを語るように歌いたいと思っています。


これってあたりまえのようでいて、難しい。先日、vocal&pianoの祐生さんがおすすめしてくれたBoz Scagsが言っていたこと「I improvise very little on the melody;rather,I try to coax nuance and expression out of timing and tone.」と同じだわ、と思ったのでした。


あたりまえのことって、いろいろな方向から経験して「体感」として気がついて、初めて自分の言葉や表現になっていくのですね。時間がかかるけど、こうやって少しずつ表現を拡げていけますように。