味覚で味わう日本の夏

2週間ぶりのデート。会社帰りに待ち合わせ、麻布十番の「たき下」へ。
18:00前に着いてしまったので、一番乗り。カウンター右端、料理長の左に陣取る。アラカルトを二人でシェアするのがいつものパターンなのだが、今日のコースは全て好物だったので、1年半以上通って初めてコースを食べる。

  • 突き出し:ナスとインゲンときくらげの和え物。唐辛子の微妙な辛さが食欲をそそる。
  • 鱧の葛叩き(お椀):上手に鱧の骨が砕いてあり、お出汁とじゅんさいと絡まって最高。
  • 三種刺身盛り:石鯛、かつお、平政。かつおはしょうがとみょうがでいただく。いつもながらお刺身も美味です。
  • 鮎ご飯:この一膳だけ炊いたような優しくふっくらとした炊き上がり。昨日非常にまずい玄米を食べたので、お米一粒一粒がいとおしい。
  • 焼き魚:むつときんき。たき下さんの一番の売りはこの炭火焼き。じっくりと料理長のみ右隣にある炭火でお魚が焼かれていく。ガスコンロで焼くのとはワケが違うよね。

今日は一人分のコース料理にアラカルトでいつもは食べないお肉を注文。フィレの1番油がのたところを美味しいたれとわさびで。こんなに美味しいお肉をいただいたのは生まれて初めて。わさびとたれが混ざって、お肉の甘みを引き立て、ほっぺた(実際には舌が落ちそうだった)が落ちそうになった。

  • 夏野菜の煮付け:ナス・ズッキーニ?・かぼちゃを優しい葛あんで。ほっとする夏の味。
  • へしこ茶漬け:最後はご飯がでるのだが、相方の希望でへしこ茶漬け。潮香りたっぷりの塩鯖が最高です。
  • デザート:本当は一人分なのに、お気遣いいただき一人一つごちそうになる。旬の果物を寒天であえたもの。こういうちょっとした一品でも甘さが甘すぎず、また食べたいという余韻を残す。

料理長の目の前で「美味しい、美味しい」と料理を愛でながら食べる姿を気に入って下さっているのか、お土産までいただいてしまった。季節には最低一回、できれば一月一回行きたいお店なのです。