春がそこまで〜代々木ナルにて
来ましたね。今日は小鳥のさえずりで目が覚めました。もちろん青梅にて。梅もほころび始めました。
今日は代々木ナルで初ステージでした。11月のオーディションで合格はできませんでしたが、最終選考まで残ったそうで「misako's picks up」で出演させていただきました。3人で出演、他のお二人もオーディションでいいなボーカリストだな、と思った方だったので、楽しく共演させていただきました。
- Love is here to stay
- My one and only love
- How Insensitive
- Gee,baby Ain't I good to you
- The nearness of you
- Happy birthday to MICHIE!
- S’wonderful
オーディションや他のボーカリストと共演する場合、当然のことながら他のボーカリストと比べられます。そのような比較されてしまう場においても(もちろん一人で歌うときでも)自分自身の歌、描きたい世界を強く持ち、伝えようとすること、それのみに徹する、集中することが大事なのかな、と思います。
「一番になろう」とか「うまく見せよう、聴かせよう」という気持ちがあると、やはりどうしても他の人の歌が気になってしまう。更にひどいと他人のアラを探すという行動にでてしまう。そのような邪念があると、決していい歌にはならない、人の心は動かせない、音楽の神様は絶対に振り向いてくれません。
私は大学生時代、KALUAというバンドサークルでボーカルデビューしました。このサークルはレギュラー制(いわゆる野球でいう1軍)を採用していて、レギュラーになるためにはオーディションがありました。学生バンドながら演奏仕事をしていた、というのがレギュラー制を採用していた理由なのですが、この環境に4年間どっぶり浸かっていた私は「常に自分の歌を人と比較してどうなのか」「どうやったらうまく見えるのか」と考えてしまう悪い癖を身につけていました。(もちろんKALUAで身に着けたことは今の自分にとって栄養になっていますが)
まず、そのことに気付くまでにとても時間がかかりました。そしてそれに気付いても無意識のうちにその悪い癖が自分の歌を縛ってしまう。去年1年はこのことでずっともがいていたような気がします。この呪縛を解いてくれたのは、Jazzであり、私の大好きなvocalist梶原まり子さん&旦那様でGuitarist橋本信二さん。先日の教室の発表会では、そんなことで悩んでいた自分が恥ずかしくなるほど、どの生徒さんも伸び伸び歌っていました。この日を境にようやく呪縛から開放された気がしています。また不安になるような状態で、自分を縛りそうになったときは、この発表会を思い出そうと思ったのでした。