ガール
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/01/21
- メディア: 単行本
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今日は風邪とその他の理由で会社午後半休しました。iriverを青山に忘れたので、東京から青梅までの帰り道にこの本を読みました。90分の道のりが短く感じられたな。この人の文体は自分とリズムが合うみたい。好きな作家が一人増えそう。
これは「奥田英朗」研究をするという彼と本屋に行った時にこっそりカゴに入れて買わせた本(この本は買うつもりがなかったらしい)。30代の働く女性が主人公。いくつかの短編が入っていますが、私は最初の「ヒロくん」が好み。頭の中身がばれるので批評はしませんが、奥田氏の人物心理描写がとても好きです。現代を生きる人間の甘さをピリっと刺しながらも、希望を持たせてくれる、そんな感じかな。働く同世代の友人たちに読んでももらいたいですね〜。
私は頭の中身が単純なので、本を読むと頭の中がその文体や思考に染まってしまい、一週間くらい抜け出せないのです。ハルキストの彼と付き合い始めたころ、春樹氏の本を借りて読んでいたのですが、どうも心身ともに厭世的になってしまい、ケンカになったという経験から、最近は積極的に読んでいません。失恋したら引きこもって一気読みするかも。
しかし最近はやることがいっぱいありすぎて、体調の悪いときしかゆっくり本を読んでいない気がしますね。読みたい本もたくさんあるのですが。