自信と自負

最近、会社の社内向け広報誌で自分の中に響いた言葉がありました。会社の創業者が書いた海外派遣員心得の中の一節。


「自信と自負とを取り違えてはいけない。自信とは自己の習得した知識の応用について何回の経験を積み、この程度であれば自ら責任を取り得る、という自己の確信を言うものであり、およそ責任離れては確信を持てないものであり、その両立並行した観念の発達は最も望まれることであるが、自負心は頗る危険であり、大切な責任観念と自負心とが両立する場合は少ないために、常にいたらないと自ら反省し、足らない所を補足するよう努力して始めて責任を全うできることを忘れてはならない。自負心などというものは、自己の尺度で他人とを比較する悪習から生じた人間の弱点であり、自負心が多い人は最も卑しいタイプであり、大成することが期待できないばかりか、不幸な人生を送ることになることを銘ずべし。」


書かれた時代も目的もまったく違うけど、経験に基づいて書かれた生の人間の言葉は、物事の本質を捉えている。

そして、今の私がこの言葉を必要としていたから、反応したのだとも思う。私は少し前まで、この「自信と自負」とを取り違えていたから。

真の意味での自信が持てるように、自己を確信できるように、焦らず、弛まず、努力しよう。