私の原点 〜アンサンブルすること〜

今日はJAZZの現場で組ませてもらったバンドの初回リハーサルでした。ふがないリーダーなので、前一週間くらいから胃が痛く、結局あまりよく眠れずに迎えたリハ。自分のダメさ加減に凹んだり、暖かい環境に涙腺も緩んだり。でも一つのイメージに向かってメンバーで音をつむぎ合わせていく作業はとても楽しい。そんな中、夜遅く家に帰って、ふと開いたパンフレットに私の原点がありました。

「一つのフレーズを『続きをよろしくお願いします』と心をこめて次の人たちに引き渡す。それを『ありがとう、あとは任せて』という気持ちで受け取る。その《微妙な音のリレー》を横糸に、そして全体のバランスを考えながら音を積みかさねる《ハーモニー》を縦糸に、こどもたちは音楽という一枚の布を織りあげていきます。また、音楽全体の中で、今自分はどんな役目をしているのかを瞬時に察知して、音量や演奏の仕方をコントロールすることも要求されます。人と人とのつながりの中から生まれる音楽。子どもたちは自分の持てる力を精一杯出し、しかも友達と互いに心を通い合わせなかがらバンド活動を続けています。」


これは、私の日記にたびたび登場する小学校時代の恩師が教えているブラスバンド部の記念公演パンフレットに寄せた言葉です。これは小学生に向けた言葉ですが、恩師がそのまま私に向かっているかのようでした。昔からこういうことが元にあって音楽をやり続けていたはず。

アンサンブルすること、音楽を創り上げること、それは人と人とのコミュニケーションがベースにあります。それは当たり前のことなのだけど、JAZZのセッション現場などでは、自分勝手な音を出して「これがオレの音楽だ」と悦に入っている人を見かけます。もちろん「これが自分の音楽!」というのは必要なのですが、人とやることを無視して、音楽は、アンサンブルは成り立たないのですよね。
自分への戒めもこめて、もう一度胸に刻みたいと思います。