NYV No.3  Peter and Kurt 〜The Remedy〜

  • 1日目:Friday,18th Octorber

@Birdland  Kurt Rosenwinkel(Gt)/ Peter Bernstein(Gt)Quartet with Eric Revis(Bs),Jason Brown(Ds) 20:30〜/ $30

この日の午後3:33にニューアーク空港に到着、ホテルに着いたのが18時で簡単な身支度をしてBirdlandへでgo。Peter Bernsteinの大ファンというTOMTOMさんのセレクトですが、これは私も事前にチェックしておりました。私の音楽についてのBrainというかメンター的存在であるよっしー(ギタリスト)のアイドル的存在の2人。特に最近はKurt Rosenwinkelを聞き込んでいるということ言っていたので、お土産話のネタにもなるなーと思って拝聴。

客席は満席、後ろの席にいたギター勉強中といった感じの青年が立ち上がって食い入るように見ていました。ギター(おたく)青年ってどこの国にもいるのね・・・。ピーターはフルアコでとてもgentleな音色。kurtのギターをしっかり受け止めて発しているようなフレージング。Kurtはソリッドで音色はcolorful。GuitarというよりはPiano的なフレージングだと感じたのですが、案の定pianoもメチャウマだそうです(天才・・・)。演奏はstandard中心、そしてKurtのあまりにカジュアルな服装に、思わず「とっても高度なT'sみたいだねー。」と(苦笑)。写真はTomtomさんのサイトから拝借

http://www.amazon.com/Remedy-Live-At-Village-Vanguard/dp/B00164383U
http://www.artistshare.com/projects/project_experience.aspx?ProjectID=191&artistID=118&salesTypeID=6
終わって、peterのDVDとkurtのCDが販売されていたので、日本ではまだ手に入りにくそうな2008年4月発売のKurtのCDを購入。1曲(Murk Turner作曲)を除きすべてkurtのオリジナル。エッジが聴きすぎていて、私はまだ2曲目The Remedyまでしか聴いていません。こういう変態的な(笑)音楽は聴くのに体力が必要です。でも脳みそグルグルになりながらも、それがだんだん気持ちよくなってきそうで怖い・・・一種麻薬的というかそんな印象を受けました。ジャケットの内側が赤と黒でとてもアーティスティック。KurtのサインもArtしてましたね。CDを見ると「Artwork by Rebecca Martin」なんか見覚えのある名前だと思ったら、Rebecca MartinさんはSinger。My spaceをチェックしたら、温かくNaturalな声とJAZZをベースにしたAcousticなsoundでとても素敵です。新作はKurt Rosenwinkelがproduce。来年2月に丸の内cotton clubに来日するそう。
http://www.myspace.com/rebbytunes


で、そのサイン入りCDをお土産に昨日は1ヶ月ぶりに国分寺T'sへ。ギタリストが8人もいて大盛況。京都からこられたbassist(お名前聞き忘れた)とお話したり、途中オマさんこと鈴木勲さんもいらして、「オマさんwith塩本さんコーナー」もあり盛りだくさんのsessionでした。T'sには2005年の夏くらいから通い始めたのですが、その頃から変わらない緊張感があって、歌う前も歌った後も足がガクガク・・・自分のGIGより緊張します。今回のNY旅行の個人的なTheme songでもある「When I fall in love」も歌いましたが、以前よりは音楽らしくミュージシャンとコミュニケートしながら、歌詞の世界もしっかりimageしながら歌えるようになってきたかも。

終わってCD代の変わりにT'sオーナーの高橋さんが経営する「長五郎」というもつ焼きやにて、よっしーと久々のさし飲み。NYで感じたこと、Jazzに対して、自分の音楽についての考え、日本のjazz界で感じる閉塞感、これからどうやって自分の音楽を作っていくのか、など話していたらあっというまに12時過ぎ。今後の活動ついてお互いの気持ちも確かめられたし、とても有意義な時間でした。ただいま子育て奮闘中の彼なので、時間はかかるかもしれないけど、一緒にいい音楽やっていきたいですね。

他のお客さんがひけて、一息ついた高橋さんも加わって、ずっと前から借りる予定だったKeith Jarrettのケルンコンサートを一緒に聴き、それぞれのKeith Jarret考を聞きました。帰り際に高橋さんがかけてくれたKeith Jarrett trioの音を聴いて、T'sに向かう道でずっと聞いていたKurtの音楽に似たものを感じました。これはNYでお世話になったミュージシャンも言っていたことなのですが、よっしー友人のアメリカ人pianist(Keith Jarret研究家?)も同意見だそう。(私の場合、あくまで感覚的に捉えての意見なのですが)

Keithにとって、kurtにとって、ミュージシャンにとって(そして私にとっても)音楽は唯一の「Remedy」なのかもしれないなあ、と青梅線に乗りながら思うのでした。