裸になる

去年1年のテーマでした。脱ごうと思っても中々脱げませんでした。自分のからだに自信がなかったから、どうしても鎧をまとっていたのかもしれない。
昨日のライブでは、そんなことはすっかり忘れており「swingすること、詞を伝えること」それだけを頭に入れて歌いました。ただ一人いらしてくださったお客様のために。いつの間にか裸になっていた自分がいました。この感覚を体に刻んでおこうと強く思うのでした。


以上は精神論ですが、本当の意味で「裸になれ。写真をとれ。」と言った人がいたことを思い出しました。既に他界した父方の祖母です。今思うと、恐ろしくおおらかでfunkyな明治生まれのおばあちゃん。私が高校生だった当時、宮沢りえさんが「サンタフェ」という素敵な写真集をだしました。「自分が若かったら、負けないのに・・・」と祖母が思ったかどうかは定かではありませんが、年若い孫である私に望みを託したのでしょう。祖母の家に遊びに行くたびに「若いうちにヌードを撮った方がいい」と1年くらい言い続けていました。一緒にいた父も困り顔。当時、今より10kgは太っていた私、とてもじゃないけどそんな写真残せませんでした。

今は別な意味で裸になろうとしています、おばあちゃん。