「楽譜は財産」

私が9歳の頃、恩師(小学校の音楽教師)に言われた言葉です。
以前の日記でも書きましたが、小学校の頃は学校内のクラブ活動でリコーダークラブに所属していました。部員約30名でのオーケストラ、同級生4〜5人でのアンサンブルをやっていましたが、その時の譜面は今でも捨てられず実家の倉庫に閉まっています。今のようにコピー機が無い時代なので、わら半紙に輪転機で印刷したもの。小学生の幼い字で「うたって」「かろやかに」「はっきりと」「大事に」「ゆったりと」「優しく」などという音楽的指示から、下手なイラスト(何故かクリーミーマミばかり書いてある)、何回繰り返して練習したかをカウントする「正の字」などがぐちゃぐちゃ書き込まれてあります。20年以上たった今、わら半紙は黄ばみ(茶ばみ?)ほぼゴミに近いものなんですが、どうしても捨てられない私。

青山の部屋にはスタンダード曲を自分のKeyに移調した手書きの譜面、REALBOOKのコピー、赤本青本、REALBOOK4冊、カーペンターズ、スティービー・ワンダー等の売り譜、学生時代のバンドでやって耳コピしたコーラス譜面、コード譜、オリジナル曲の譜面などが紙袋にドサドサ放置されています。
今、まさに「財産」となっているのがスタンダード曲を自分keyに移調した譜面。恥ずかしながら理論をちゃんと理解していない私は正しい譜面を自力で書けないのですが(書いてもほとんど直される)、信頼のおけるミュージシャンにチェックしてもらった譜面は、自分の経験とその方と過ごした時間という宝が詰まったもの。大切にしていこうと思います。まあ一番良いのは自分で正しい譜面を書くことですが・・・。今年後半の目標、直されない譜面を書くこと(レベル低いなあ)。

そして現在の反省、1曲に対する取り組み方が浅すぎる!>私。小学生の頃に戻って譜面に書き込みをしてみよう。自分用の譜面に、表現したいこと、苦手な部分、そして「正の字」を書いて練習回数をカウントするのも良いかも。リコーダーの曲はそれこそ1曲を何百回と練習していたんだものね。その無心で音楽と向き合う時間が、音の中にいる時間が純粋に楽しかった。連休で青梅に帰り、一緒に毎日アンサンブルを練習した幼なじみと会うからでしょうか、こんなことを思いました。