継続こそ力なり?

身体を動かすことは健康に良いと解っていながらも、なかなかスポーツが続けられなかった私が、30歳になる手前にヨガを始めてから丸7年経ちました。ヨガを始めたきっかけは腰痛予防と、「これからは鍛えないと肉がたるむ」という三十路への危機感でした(苦笑)。

身体の健康と、美容目的で始めたヨガ。アーサナ(ヨガのポーズ)で身体を柔軟にし、インナーマッスル(特に下半身)を鍛え、呼吸を強くすることは、そのまま歌唱のための身体作りにもなりますし、瞑想によって身体や心をコントロールし穏やかに保つことは、ステージ本番の集中力を高めるためにも、とてもプラスになることを日々実感し、歌とともにヨガは私の人生に欠かせないものとなってきました。

インド哲学やヒンドゥ教に基づいたこのインド古来から伝わる心身を鍛える修行法、知れば知るほど、やればやるほど奥が深く、終わりがない。そんなところも音楽と一緒で更に深く追い求めたくなる所以なのだなあ。(瞑想と禅のつながり、真言密教とヨガの関わりとか、調べれば調べるほど面白い)

現在は地元の70歳近くなる先生の教室に週2回程度通っているのですが、先生のすすめもあって、ヨーガ教師の資格を取る講座に通うことになりました。主催している団体(日本ヨーガ療法学会)は日本統合医療学会とも提携し、療法(セラピー)としてのヨガを研究されているそうです。震災を経験して「何か直接人の役に立てる技術を持っていれば」と思っていたので、ヨーガ療法士の前段階である教師の資格をとることはその第一歩になるのではとも思っています。

今後の展望としては、ヨガをベースにした身体の使い方を生かした歌唱法を自分で研究して教えられるようになること。ヨガのチャンティング(歌)を効果的に使って、瞑想しやすいヨガのクラスをすること。自分の強みを相互(歌とヨガ)に生かして、それで仕事ができればいいなあ。っていうか仕事するぞ!

一つのことを継続するって大変だけど、継続するからこそ見えてくる世界がある。新しい世界が見えてくるから面白い、面白いから続けるんだよね。そういえば尊敬するピアニストも言ってました。「1曲に飽きちゃうのは才能がないんだよ。もっと良くしたいと思って続けて行くと、違うことが見えてくる。その繰り返しなんだよ。それを面白いと思えるかどうかなんだよ。」ってね。