新境地!?

1ヶ月強、準備したルッシュワルツとの共演が終了しました!ほんとうに楽しかった!

クリエイティブでエネルギッシュな内田香さんほかダンサーの皆さんに刺激され、いくつもの初の試みに挑戦しました。当初はどうなるのか不安もありましたが、自然な流れで一緒にステージをつくることができたように思います。

【初挑戦1】ステージは2部構成になっており、第1部はメンバーそれぞれのsoloのパフォーマンス。ダンサーの皆さんは身体一つでその空間使って自分のテーマを表現します。当初は私はsoloは遠慮しようと思っていたのですが、ダンサーの皆さんに刺激されて自分もテーマを決めて作詞作曲。1部のテーマを「pray(祈り)」としていたので、「月に祈りを」という曲を。震災直後、地球に最も距離が近いスーパームーンと言われた満月の夜、日本中の誰もが「この光が被災された人のもとを心を明るく照らすように」と願ったと思います。そんな思いを込めてシンプルなお祈りのような曲になりました。3拍子なので、ルッシュ「ワルツ」ともリンクさせてみました。えへ。
そして「作った曲をどう表現するか、、、。ステージにピアノを出すのも仰々しいし、ギターは弾けないし、、、。アカペラで歌うにも、なんか音が欲しいなあ。」と思ってたときに思い出したのが、アフリカの楽器カリンバ。これなら音を出すだけでもいい感じ、と思って最初のコードだけポロポロと弾いて(単純な楽器なので、複雑なコードは弾けない)、その後アカペラで歌いました。お祈りをイメージして作った曲なので、アカペラでも様になったかなあと思っています。

【初挑戦2】 第2部はダンサー5人+voiceの私。舞台は内田香さんがセレクトした曲をもとに構成され、ダンスの振り付けされていきます。で、私はというと、、、1曲目、曲と動きに合わせてインプロしながらステージへ。2曲目、歌なしで演技(!)しながらステージ袖へ。4曲目、内田香さんのsoloに合わせてインプロ(息づかい、うなり声など)。6曲目、演技しながらステージへ、ダンサーと動きを合わせながら、フランス語、英語、日本語朗読。

そして、7、8曲目は「さめないうちに召し上がれ(Bon appetit!)」。この作品はニューヨークやサンチャゴでも演じられ、NYtimesにも記事が掲載されたルッシュワルツの代表作品。ルッシュファンでもある私はこの世界を壊すようなことは絶対したくなかったし、どうしたら自分がこの作品にいいアクセントを付けられるか、1ヶ月リハーサルしながら試行錯誤。非常に緊張感のある作品なのですが、後半の一番開放的になる部分に歌を入れようと。しかし、歌うにもここはインプロではなく、ちゃんと「歌」で入れたい。
タイトル「Bon appetit!」にも現れていますが、この作品は香さんがパリ留学中に作った作品。歌詞はフランス語!と思って、フランス語勉強中の友人yucoちゃんに相談し、いくつかフランスの詩集、CDなどを紹介してもらい、この作品の世界、女性ならではの「楽しさ、強かさ、儚さ、気まぐれ」そして「そんな自分自身もごちそうなの」を表現できるような歌詞を作詞(yucoちゃんご協力本当にありがと!)。最終的に私が発音できるくらいのシンプルな歌詞になりましたが、その分、メロディになりやすかった。この歌詞はエンドロールの映像にも使っていただき、「Bon appetit!」と最後に映し出され、ダンスと、映像と、歌がリンクした作品になったのではと思います。フランス語で作詞も、歌も、もちろん演技も大人になってからは初挑戦でしたが、実は高校時代にフランス語、ミュージカルをやっていたので、その経験が役にたちました。

【初挑戦3】
この作品には非常に才能あふれるスタッフ陣が控えているのですが、公演の休憩時間、エンドロール、終演後に公開する映像を撮影しました。あの撮影をこんな楽しい作品にまとめるなんて、凄い腕です!文字のロゴも可愛いいし、こんな笑える映像になりましたよ。