タミフル(仮)

今年お正月の明けのT's(私がよく通うjazz bar)に揃ってワイワイ飲んでいた4人(そういえば、終電逃して朝まで長五郎で飲んでたっけ)を見て、producer井口さんが「Session的ではなく気心知れたメンバーで固定して、アレンジも加えてバンドでライブやったら?」というご提案で集まったメンバー。先日のT'sでリハ兼お披露目をしたら、塩本御大にバンド名「タミフル(Tamiful)」と名づけていただきました(笑)。今年限りな感じな名前なので、仮ということで・・・。バンド名に自分の名前をつけていただいたのは「Tamigo」に続き、これで二度目です。


私は実力不足のくせにリーダーという大役を仰せつかり、胃が痛い日々(今も)。ああでも、やっぱりバンドって楽しい♪何せバンドサークル<KALUA>出身ですから、皆で「あーでもない、こーでもない」とコミニケーションしながら時間をかけて音楽を作っていく作業は楽しいのです。私はいまだ自分の音楽的visionを思うように伝えられず、四苦八苦しているのですが、厳しくも暖かいメンバーに支えながら本番を迎えようとしています。


主にguitarヨッシーのアレンジ曲が中心。いわゆる「歌伴」的ではなく、バンドサウンドとして色々手を加えて創っていくうちに、だんだんtradなJAZZからは離れていくのですが、それは今私の中にある音楽をたどる作業でもあったような気がします。私の音楽のパレットにはJAZZだけではなく、聞いて歌ってきたPopsやSoul、Funk、Fusionが(整理されずに・・・)入っています。メンバーが様々なきっかけをくれて、それに合わせて自分の中にある音楽の絵の具で、一緒に色付けしていく。恥ずかしながら、私はまだ自分一人で全体の絵を描ききることができないのですが、少なくとも書いてみようとしたことは大きな進歩。それは誰の絵の模倣でもなく、自分の絵を描くこと。


かつてJazzをベースとしたPOPなオリジナル曲をやるバンドもやっていた経験があるのですが、私の実力不足で挫折しました。メンバーには多大なる迷惑をかけてしまって、自分自身にも失望したという苦い苦い過去です。
いったん、自分のサウンドを創ることから離れ、JAZZに専念することで、自分に足りないものを認識し、それはまだ全然埋められていないのですが、少なくともそれが何かを解り、足りていないことを解ってそれを補ってくれるメンバーとともにこうしてバンドができるのはこの上ない幸せ。井口さん、ありがとうございます!


そんな思いが詰まった、多分いつものJazz Liveとは一味も二味も違ったいろんな味がする音楽をお届けします。「(いわゆる)Jazzじゃないね。」といわれるのは覚悟の上。でも多分、これが今の私の中にあるサウンドなんです。きっと。ぜひ見に来てくださいませ。